BSP試験とICG試験の解離現象:肝炎症例と家族性ICG停滞例を中心として
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概要
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BSPよりもICGが著明に血中に停滞する肝炎患者群と家族性ICG停滞者群とについてin vitroで血清蛋白へのICG結合について検索した.<BR>肝炎患者ではSephadex G-200分画によるI分画蛋白(19S)のICG結合がICG試験の高度停滞に明らかに関与し,家族性ICG異常停滞者では,III分画蛋白(4S)のICG結合が関与していることが認められた.従って,両群のICG異常の成りたちが異っていることが示唆された.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文