在宅療養者が訪問看護を利用するまでの経緯と支援に関する研究
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概要
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【目 的】 本人または介護者の訪問看護を必要とした経過を明らかにし, 訪問看護の利用につながる支援のあり方について検討する. 【対象と方法】 訪問看護を利用している60歳以上の療養者とその家族30名を対象とした. 半構成的質問紙にて調査を実施. また, 面接日が訪問看護開始後6か月以内の8名について(1)訪問看護利用までの経過, (2)訪問看護利用の経緯, (3)訪問看護の利用を決定するに至った家族の思いについて事例ごとに検討した. 【結 果】 訪問看護の利用を勧めた人は病院では医師, 看護師, 在宅ではかかりつけ医と介護支援専門員であった. 利用開始は医療処置の状況の必要性, 対象者の移動動作の低下等がきっかけとなっていた. 【結 語】 訪問看護利用の支援には, 病院の医師, 看護師, 介護支援専門員, かかりつけ医, 訪問看護師が対象者の病状の変化などを見極めながら, 家族を含めての情報提供と導入が必要性であることが示唆された.