交換輸血を行なったEthionamideによると思われる急性肝萎縮の1例
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概要
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化学療法の進歩によって結核の治療は著しい進展がみられるにいたったが,その反面抗結核剤による副作用,とくにその肝障害については古くより注意されていることである.<BR>ここに報告する1例は46歳の女性で,第二次抗結核剤の一つであるEthionamideを服用して約3ヵ月後に黄疸が出現し,急激な経過で肝性昏睡に陥ったので,これに交換輸血(新鮮血4l)を2回にわたって行なったところ,意識障害および肝機能の著しい改善がみられたが,数日後肝不全にて死亡した.<BR>Ethionamideによる重症肝障害の臨床と病理所見,交換輸血療法の効果などについて論じた.
著者
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勝田 弥三郎
新日鉄八幡製鉄病院病理
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鍵山 俊輔
新日鉄八幡製鉄病院外科
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田中 教英
新日鉄八幡製作所病院消化器科
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土屋 実範
新日鉄八幡製鉄所病院 内科
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勝田 弥三郎
新日鉄八幡製鉄所病院 検査科(病理)
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鍵山 俊輔
新日鉄八幡製鉄所病院 外科
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田中 教英
新日鉄八幡製鉄所病院 内科
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