連合弁膜症に対する2弁置換術直後に発生した重症黄疸の2剖検例
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概要
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57歳男子および39歳女子で心臓連合弁膜症・多弁置換術術直後に発生した重症黄疸の2剖検例を報告した.黄疸は術後第1日目に発生し,術後12日および32日目に死亡した.血清総ビリルビン値は最高53.25mg/dlおよび34.21mg/dlで,常に直接型ビリルビンが高くS-GOT,GPT,血清アルカリフォスファターゼはほぼ正常値を示した.1例では術前既に血清総ビリルビン値がやや高く(1.25mg/dl),慢性非活動性肝炎の素地の上に細胆管炎性肝炎が発生したと考えられる組織像であり,他の1例では術前血清総ビリルビン値は正常で,組織学的に肝内胆汁うっ滞が軽度にみられ,慢性うっ血がみられたのみであった.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
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