2抗体ラジオイムノアッセイ法によるAu抗原の検出
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
われわれは2抗体ラジオイムノアッセイ法(RIA)によるAu抗原検出の条件を確立し,さらに人血清サンプルを測定し次の知見を得た.<BR>1. 精製Au抗原の標識は<SUP>131</SUP>Iを用いクロラミンT法により行い,150〜200μCi/μgの高比放射能の標識抗原が得られた.<BR>2. Au抗原の測定は,1次反応24時間,2次反応18時間各4°Cが最適であった.<BR>3. この方法による精製Au抗原の最小検出濃度は,10mμg/mlであった.<BR>4. 正常人の約5%にAu抗原が検出され,single radial immunodiffusion法の2, 3倍の検出率であった.<BR>5. PHA法で抗体陽性の血清に偽陽性を示す例が認められ,これは抗体のsubtype aによるものと思われる.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文