分別晶析法による<I>m, p</I>-アミノ-<I>D</I>-フェニルグリシンの分離精製
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概要
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セファロスポリン抗生物質の原料である<I>m</I>-アミノー<I>D</I>-フェニルグリシン (<I>m</I>-APG) の合成過程で, 異性体である<I>p</I>-アミノー<I>D</I>-フェニルグリシン (<I>p-</I>APG) が20%副生する.この異性体の分離法として, 塩酸塩水溶液にイソプロパノールを添加して<I>p</I>-APGのみを塩酸塩として, 優先的に析出させ, その濾液より<I>m</I>-APGを単離する分別晶析法を見い出し, <I>p</I>-APGの含量を3%以下にすることができた。分別晶析の際, メタノールを添加すると<I>m</I>-APG塩酸塩の結晶析出が抑制されることを利用して, 最適な工業的操作法を確立した.さらに, 本分別晶析法のスケールアップについても検討を行った.
著者
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