蛍光センサの発酵への適用
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概要
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還元型NAD (P) Hに特異的な波長を利用した蛍光センサを, 実際の培養系に適用する試みがなされているが, 対象とする系が複雑であることや, センサの原理, 構造に由来する非線形性が十分検討なされていないことなどの理由から, その適用範囲は制限されている.<BR>本報告では, Loambert-Beerの法則に基づき, センサの特徴を踏まえた測定値に関する基礎式を導出し, 培養中の菌体内の蛍光物質濃度を推定する応用式を求めた.この式をパン酵母の回分培養に適用した結果, 得られた菌体内蛍光物質濃度の推定値の変化と, 代謝経路の変化から推察される菌体内NAD (P) Hレベルの変化との間に良好な類似性が認められた.
- 社団法人 化学工学会の論文