浸漬型セラミック膜モジュールによるメタン発酵液の吸引濾過特性
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概要
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微生物反応 (メタン発酵) と膜分離部を一つの槽内にコンパクトにまとめて装置化する省エネルギータイプの浸漬型膜モジュールを考案した.<BR>本研究では管状外圧型セラミック膜モジュールを浸漬し, メタン発酵液を膜エレメントと垂直な方向に循環したクロスフロー濾過による吸引濾過を行い, 透過性能に及ぼす膜面流速, 操作圧力および膜洗浄の効果について検討した.<BR>膜面流速が0.4m・s<SUP>-1</SUP>で透過流束は3.82×10<SUP>-6</SUP>m<SUP>3</SUP>・m<SUP>-2</SUP>・d<SUP>-1</SUP>で安定した.吸引圧力が760から360Torrまでは, 透過流束は膜吸引側圧力が増すとともに上昇するが, それ以上大きくなってもほとんど増加しなかった.<BR>透過流束を維持するために, 逆圧洗浄とガスによる膜表面の洗浄方法について検討した.逆洗とガス洗浄単独の洗浄の場合には洗浄しない場合よりも透過流束は増加するが, 安定性は悪く, 洗浄を併用することにより透過流束も高く維持され, 安定性も増すことがわかった.
著者
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栢分 英助
(株) クボタ 上下水プラント事業部CM-プロジェクト
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鳴上 善久
(株) クボタ 上下水プラント事業部CM-プロジェクト
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山縣 昌継
(株) クボタ 上下水プラント事業部CM-プロジェクト