Raneyニッケル合金触媒によるメタノール分解反応の速度
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概要
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メタノールオンボードリフォーマーの設計の基礎資料とするために, Raneyニッケル合金触媒上のメタノール分解反応について常圧固定層反応装置を用いて速度論的検討を行った.メタノール分圧<I>p</I><SUB>MeOH</SUB>20〜70kPaでの初期反応速度<I>r<SUB>i</SUB></I>は<BR><I>r<SUB>i</SUB></I>=α<I>p</I><SUB>MeOH</SUB>/ (1+β<I>p</I><SUB>MeOH</SUB>) <SUP>2</SUP><BR>で表された.ここに, α, βは定数てある.メタノールの触媒上への吸着が非解離で起こることが示唆された.メタノールの触媒上への吸着が非解離で起こり, 吸着メトキシ基からの水素の引き抜き過程が律速段階であるとした反応機構に基つき分解反応速度式を推定した.<BR>反応温度556〜628Kで積分反応器を用いて得られた反応結果について速度解析を行ったところ, 反応結果をよく表現するメタノール分解反応速度表式を得た.また, 並発する脱水反応の速度はメタノール分圧に一次で表現された.
- 社団法人 化学工学会の論文