下降式垂直円管型液膜蒸発装置の熱伝達係数
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概要
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本実験は内径13.47mm, 肉厚1.2mm, 伝熱長さ1.2mの銅蒸発管で水ならびに水ーメタノール系を用いて行い, シース型C-C熱電対 (可撓性保護管外径 : 1.0mm) を管壁に埋め込み壁温度を測定することにより熱伝達係数を求めた.総括俵熱係数については上昇式と同じ相関関係を得, ジャケット内加熱蒸気側熱伝達係数についてはKirkbrideの相関が成立するが約46%大きな値を得た.<BR>環状液膜側熱伝達係数についてはNu/ (Pr) 1/3と蒸発蒸気のレイノルズ数との相関を求め次の実験式を得た.<BR><I>Nu</I>=0.82 (<I>Re</I><SUB>v</SUB>) <SUP>0.46</SUP> (<I>Pr</I>) <SUP>1/3</SUP><BR>さらに液膜側熱伝達係数は環状液膜流の厚さのみに左右せられるのでなく, その内部および表面の乱れにより変化することがわかった.またLockhart and Martinelliのパラメータ1/<I>X</I><SUB>tt</SUB>を用いて整理したところ, Denglerらの行った水一空気上昇2相流の伝熱の場合と一致した。
- 社団法人 化学工学会の論文