臭素-カルシウム-鉄化合物からなるUT-3サイクルによる水の熱化学分解水素製造プロセス : グラファイト添加による鉄系反応固体の調製とその反応速度解析
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概要
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水の熱化学分解を行うUT-3サイクル用の鉄系反応固体の調製法を検討し, 反応活性の高いペレットを得た.反応固体ペレットはマグネタイト粉末, シリカ微粒子にセルロース粉末とグラファイトを添加したものを原料として造粒, 焼成を行い調製した.ペレットの細孔容積はグラファイトの添加とともに0.07から0.35m<I>l</I>/gへと直線的に増加し, 20wt%の添加により反応活性は5倍にまで増大した.<BR>焼成直後のヘマタイトペレットを一旦臭素化, 加水分解の前処理を行い, マグネタイトにしたペレットを用いたサイクル反応ではペレット中の鉄系化合物の反応に均一反応モデルが適用できた.この前処理を行ったペレットを用いて鉄系化合物の関与する2つの鉄系の要素反応の反応速度式を決定した.