アミン添加ソルボリシスパルプ化の速度論的研究
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概要
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本研究は木材チップからパルプを分離する手段として, 有機溶剤による抽出を行うオルガノソルブパルプ化の一環としてクレゾール-水混合溶媒を抽剤としたソルボリシスパルプ化に関する研究である.クレゾール-水系が酸性である上に, 木質中のリグニンを分解・抽出する過程で酢酸を生成するため, 脱リグニン反応と炭水化物崩壊溶出反応との間に選択性が見られない.したがって現行パルプ化の主流であるKP法に比較して収率が低く, 得られる紙の引き裂き強度が低い.<BR>酢酸を中和するために数種類のアミンを添加することによって, 反応速度を制御することが可能となり, 炭水化物崩壊溶出反応に対する脱リグニン反応の選択性を向上させる条件を示した.
- 社団法人 化学工学会の論文