処理木材中のDDACの分析方法について
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概要
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AWPA規格に収載されているHPLC法とJAS規格に準じた方法により処理木材中のDDAC分析を行い,かつ添加回収試験も実施して,双方の分析法について考察を行った。分析の結果処理木材中のDDAC量は計算値に等しく,分析法による差異は認められなかった。<BR>分析法としてJAS法に準じた分析法では,発色法―吸光度分析法を採用している。本法の前処理段階においてDDACとオレンジIIとの反応性,反応物の抽出率,そして反応物の安定性等に若干不安定な要素が認められた。<BR>AWPA法に準じた分析法では,前処理の必要がないので極めて簡単に試料の調整を行うことができた。また分析機器としてHPLCを使用しており,多くの検体を継続して分析する場合により効率的な方法を提供するものと考えられる。
- 社団法人 日本木材保存協会の論文