鉄鉱石焼結プロセスにおける炭材燃料構造の最適化による窒素酸化物発生量の低減
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概要
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鉄鉱石焼結鉱の製造過程におけるNOx発生量を低減することを目的として, 複合化したコークス粒子の燃焼実験を行った.調製した複合コークス試料は, 1) Ca (OH) <SUB>2</SUB>とFe<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>の混合粉および合成calciumferrite (CFs) 粉の付着層を持つコークス粒子と, 2) 石炭と鉄鉱石粉を混合し, 乾留して作成した金属鉄含有コークスである.Ca (OH) <SUB>2</SUB>と) Fe<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>の混合粉の付着層を持つコークス粒子の燃焼における燃料中NのNOxへの平均転化率は, 通常のコークス粒子に比較して小さい.CFs粉の付着層を持つコークス粒子では, さらに平均転化率が低下する.Fe<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>, CFsの存在により873から1393Kの温度範囲でCOによるNOのN<SUB>2</SUB>への還元が促進されることを確認した.<BR>また, 金属鉄含有コークス試料では, 乾留過程でNの含有量はかなり低減し, 燃焼中のNO<SUB>x</SUB>への転化率も減少する.本方法により, NO<SUB>x</SUB>発生量は通常のコークスに比較して50%程度低減可能である.
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