フェノキシ酢酸化合物の晶析における粒径分布に対する攪拌効果
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概要
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バッチ操作におけるフェノキシ酢酸化合物の晶析を検討した.<BR>その結果, 製品代表粒子径<I>D<SUB>p</SUB></I>およびその粒径分布関数の<I>Max F</I> (<I>D<SUB>p</SUB></I>) は下記の攪拌効果を含んだ式で相関された.<BR><I>D<SUB>p</SUB></I>=4.64×10<SUP>-2</SUP>-8.75×10<SUP>-5</SUP> <I>Nd</I>θ<SUB><I>c</I></SUB><BR><I>Max F</I> (<I>D<SUB>p</SUB></I>) =-420 <I>Z</I>+1.02×10<SUP>3</SUP><BR>ここで, θ<SUB><I>c</I></SUB>は平均循環時間, <I>Z</I>は攪拌速度 <I>N</I>, 攪拌翼径 <I>d</I>, 攪拌槽径<I>D</I>および粒子径<I>D<SUB>p</SUB></I>を含む無次元数である.<BR>前2式は80倍の幾何学的に非相似な晶析器のスケールアップにおいて, 粒径分布を制御するために適用できた.これより, スケールアップ因子<I>Z</I>は幾何学的に非相似な晶析槽のスケールアップにも適用できるものと考える.
著者
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矢澤 久豊
藤沢薬品工業(株)生産技術研究所
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百永 眞士
藤沢薬品薬品工業
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百永 真士
藤沢薬品工業 (株) 生産技術研究所
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矢澤 久豊
米山製薬工業
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日比 文夫
藤沢薬品工業 (株) 工業化研究所
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百永 真士
藤沢薬品工業 (株) 工業化研究所
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矢澤 久豊
藤沢薬品工業 (株) 工業化研究所
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