改良型サイクロンによる微粒子の分級
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概要
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50%分離径が可能となる, 新型式の改良型サイクロンを用いサブミクロン微粒子の分級に関して実験及び理論より検討を行った.サイクロン入口部に移動可能な円弧状の案内板を設置し, 案内板入口幅を減少させることにより, 50%分離径を0.45〜0.75μmの範囲で移動させることができた.しかし, 入口幅を極端に小さくすると, かえって分離径が大きくなった.これは粒子の壁方向への半径方向速度の低下及び気流の乱れの増加により生じたものである.<BR>50%分離径を小さくするには, 案内板及びプローダウン方式を併用することが望ましく, 50%分離径を約0.4μmまで小さくすることができた.<BR>サイクロン入口形状は接線流入式より渦巻式の方が高慣性域の部分分離効率が高くなるまた内壁面はパフ研摩を施し鏡面状にした場合, 50%分離径がより小さくなった.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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吉田 英人
広島大学工学部化学工学講座
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藤岡 敏之
広島大学工学部化学工学講座
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〓田 英人
広島大学工学部 化学工学教室
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佐伯 達也
広島大学工学部 化学工学教室
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上田 哲也
広島大学工学部 化学工学教室
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冬木 正
日清製粉 (株) 生産技術研究所
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