錯化剤を用いた電気透析法によるプラセオジムとネオジムの分離
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概要
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錯化剤を用いた電気透析法により, プラセオジムとネオジムの分離を行った.錯化剤を用いない場合, 両希土類金属はほとんど分離されなかったが, 錯化剤としてEDTAあるいはDTPAを用いた場合には効果的に分離され, ネオジムの流束に対するプラセオジムの流束で定義される分離係数は, EDTAで1.7, DTPAで2.1に達した.また, 分離特性は溶液のpHや, 錯化剤の濃度の影響を受けた.実験結果は, 錯化剤の選択性, 膜の選択性および膜内泳動を考慮し, Nernst-Planckの式に基づいたモデルにより良好に説明できた.また, モデル解析の結果より, 分離特性の傾向は錯体を形成していないフリーな希土類金属イオンの濃度により知り得ることがわかった.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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菊地 賢一
秋田大学鉱山学部物質工学科
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高橋 博
秋田大学鉱山学部物質工学科
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三輪 広治
秋田大 鉱山
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三輪 広治
秋田大学鉱山学部 物質工学科
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菊地 賢一
秋田大学鉱山学部 物質工学科
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高橋 博
秋田大学鉱山学部 物質工学科
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