二酸化チタン懸濁液中溶存微量クロロホルムの光接触分解反応速度
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概要
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光触媒を懸濁した反応器設計のための基礎的情報を得ることを目的として, アナタース型二酸化チタン懸濁液中に微量に溶存しているクロロホルムの光接触分解反応速度を詳細に検討した.<BR>二酸化チタンを懸濁した光反応器内の光強度は, 入射光のみならず反射光も検知できるDPOF化学光量計を用いて決定した.二酸化チタン濃度の増大とともに, 相対光強度ははじめ急激に増大し, その後緩やかに減少した.クロロホルムの初期光分解反応速度は入射光強度と二酸化チタン濃度に依存し, さらに, 酸素濃度の影響を受けることがわかった.<BR>結果として, 反応速度は本実験条件下で次の式で表されることがわかった.<BR>(-γ<SUB>SO</SUB>) =2.86 [<I>P</I><SUB>O2</SUB>] /1+0.12 [<I>P</I><SUB>O2</SUB>] √<I>I</I><SUB>1P</SUB>・<I>C</I><SUB>m</SUB><BR>ここで, (-r<SUB>SO</SUB>) はクロロホルムの初期光分解反応速度であり, <I>I</I><SUB>1P</SUB>は反応器内光強度, <I>C</I><SUB>m</SUB>は二酸化チタン触媒濃度, [<I>P</I><SUB>O2</SUB>は酸素分圧である.
- 社団法人 化学工学会の論文
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