寄生ウズムシ Paravortex sp. とその海産魚宿主の関係
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概要
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Paravortex 属の新種と思われる寄生ウズムシが海産熱帯魚の飼育水槽で問題になった。本虫は数科の魚に寄生するが, キイロハギに最も多く見られた。ある大きさになると宿主を離れ, さらにしばらく成長を続けるうちに体内に160尾の仔虫を宿す。仔虫は親虫の体壁を破って泳ぎ出し, 速やかに宿主に寄生する。寿命は24.5℃で約10日間で, 寄生に周期性が見られるのはその生活史による。3世代後で魚1尾に4500虫体も寄生するようになる。多数寄生した部位はビブリオ感染を伴った急性皮膚炎となる。ホルマリン浴が駆除に有効である。
- 日本魚病学会の論文
著者
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KENT Michael
Department of Medicine School of Veterinary Medicine University of California
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OLSON Andrew
Department of Biology San Diego State University
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Olson Jr.
Department of Biology San Diego State University