高用量フェンタニル貼付剤が無効な疼痛へのオキシコドンへのオピオイドローテーション
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概要
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【目的】高用量フェンタニル貼付剤で除痛困難な疼痛に, オキシコドンへのオピオイドローテーション(以下, OR)が有効であり, オピオイドの著明な減量が可能であった症例を報告する. 【症例】症例は60歳代の男性で, 直腸がんの局所再発性腫瘤と右腸骨・右大腿骨骨頭の骨転移による疼痛に対し, 経皮型フェンタニル貼付剤(以下, TDF) 50.4 mg/72時間にて除痛が得られず, 緩和医療科に診察依頼となった. ガバペンチン400 mg/日併用開始後, NRS 9/10→7/10と疼痛残存していたため, TDFを経口オキシコドン徐放剤(以下, OC)へORを行ったところ, NRS 2/10と除痛できた. 最終的なオピオイド使用量は, 初期投与量の6%であるOC 30 mg/日と, 著明な減量となった. 【考察】ORの理論上と実際の換算比の相違については過去にも報告がある. また, その背景としてμオピオイド受容体機能の多様性の基礎研究も行われている. 本症例ではフェンタニル耐性が疑われ, オキシコドンへのローテーションが除痛に有用であったと考えられた. Palliat Care Res 2011; 6(1): 330-335
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