鞭毛虫Ichthyobodo sp.の寄生によるヒラメ体表の病変
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概要
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北海道各地においてヒラメ未成魚を飼育中に有限側皮膚が潰瘍症状を呈する疾病がしばしば発生した。飼育実験の結果, 本病は寄生性鞭毛虫Ichthyobodo sp.の大量皮膚感染によって起こったことが判明した。感染魚は最初粘液を大量分泌し, 粘液細胞数が減少して表皮細胞が過形成された。寄生数が増加すると共に, 立鱗が起こり表皮層の剥離と崩壊出血, さらに表皮のひだ構造の消失と真皮海綿層での膠原細胞の出現がみられ, やがて表皮細胞が懐死し, 浮腫が認められて感染魚は瀕死状態となった。皮膚の破壊による浸透圧調節の失調が死亡原因と推定される。
- 日本魚病学会の論文