コイ科魚類の立鱗病に関する研究―I : 病魚から分離したAeromonas菌について
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概要
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(1) コイ科魚類の立鱗病の原因として細菌が関係するか否かを確かめるために,病魚の細菌学的検査を行なったところ,復元性をもつ細菌を分離することができた。(2) 分離菌の形態学的,生化学的および生物学的性状を検討した結果Aeromonas属と同定され, EDDY,SCHUBERTおよび江草らの記載と比較してAeromonas liqnsfaciensとするのが妥当であると思われた。(3) 本菌の薬剤に対する感受性はクロラムフェニコール,ナリジキシックアシッドなどが強力であるが,薬剤によってかなりの差が認められた。