再構築が求められる日本の生損保兼営グループの戦略 : ―規制緩和後の日本の保険グループの生産性評価―
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概要
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保険業法の改正を受け誕生した日本の保険グループは,横並びで形成されたものが多く,規制緩和の効果を生かしきれていない。生命保険会社は子会社による生損保兼営より本業特化による縮小均衡を,損害保険会社は個人年金シフトなど利益効率より売上重視の経営を選択したものの,確率的フロンティア生産関数が示す生産性の推移は芳しくない。同時期にEU 統合など日本以上に規制緩和と国際競争にさらされた欧州の保険会社は,グループ化を軸に明確な経営戦略を打ち出すことにより高い成長性を確保している。日本の保険会社は約10年の遅れを背負うものの,幸いにも競争体力は有しており,新たな保険グループ戦略を再構築すれば,再び成長性を確保できる。
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