びまん性食道潰瘍をきたし,副腎皮質ステロイド薬が著効を示したベーチェット病の1例
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概要
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びまん性食道潰瘍を伴った不全型ベーチェット病の1例を報告する.症例は59歳女性で,不全型ベーチェット病と診断され, 1年後に嚥下障害を主訴に入院.血液検査にて貧血を認め,便潜血反応陽性であった.上部消化管造影検査および食道内視鏡検査において,上部食道から下部食道にかけてびまん性の食道潰瘍を認めた.抗潰瘍薬,コルヒチン,サラゾスルファピリジンの併用投与にて効果認められず,中等量のプレドニゾロン投与により著明な改善を認めた.ベーチェット病に伴うびまん性食道潰瘍はきわめてまれである.また,その治療法は確立されておらず,本症例はベーチェット病の食道潰瘍の臨床病態を究明するにあたり貴重な1例と思われた.
著者
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徳富 研二
帝京大学第二内科
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橋本 喬史
帝京大学第二内科
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竹内 明輝
帝京大学第2内科
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森 伸一
帝京大学第2内科
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浜渦 伸子
帝京大学第2内科
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本間 信
帝京大学第2内科
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寺田 達也
帝京大学第2内科
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橋本 喬史
帝京大学第2内科
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徳富 研二
帝京大学第2内科
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