Prostaglandin E1とPrednisoloneのラット好中球腹腔内集積と活性酸素産生に及ぼす影響
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概要
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Oyster-glycogen刺激によるラット腹腔内好中球集積と好中球活性酸素産生に及ぼすprostaglandin E1 (PGE1)とprednisolone (PSL)の影響をSprague-Dawley系ラットのin vivo実験により検討した. PGE1は0.02から2.0mg/kgの投与量で好中球腹腔内集積を阻止し, opsonized zymosan刺激によるO-i産生を0.20と2.Omg/kgの量で抑制し,いずれも濃度依存性であった. PSLは4mg/kgの量で好中球腹腔内集積とO-i産生を抑制したが,それ以下の量では抑制しなかった. PGE1とPSLの併用により,好中球腹腔内集積とO-i産生はいずれも各々単独よりも有意に強く抑制された.PSLは抗炎症作用と免疫抑制作用をもつことで知られているが, PGE1の併用により好中球機能抑制は増強され,臨床応用に際し,より強い抗炎症と免疫抑制作用が示されることが期待された.