小児期の麻疹ウイルス感染による末梢血リンパ球のnatural killer細胞活性とantibody-dependent cell-mediated cytotoxicity活性の抑制
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概要
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リンパ球が示す細胞障害活性であるantibody-dependent cell-mediated cytotoxicity (ADCC)とnatural killer cell (NK細胞)活性について,麻疹ウイルス感染に伴う変動を調べた.重篤な合併症を認めない麻疹患児では,両活性に有意な変動はみられなかったが,肺炎合併を認める患児では両活性に低下がみられた.その低下は発疹期にかけてみられるものであり,一過程で麻疹ならびに肺炎の治癒とともに回復した.ADCC活性やNK細胞活性は腫傷免疫での役割とともに,ウイルス感染防禦での働きも重要であり,重篤な合併症の発現との関連性が示唆された.
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