多荷重条件下の積層材の強度最適化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では,面内荷重を受ける積層材の強度最適化において,繊維角に関して変換した設計変数を用いる手法を提案した.すなわち,強度制約条件と繊維角の間の非線形性を減少させるため,繊維角の値により各領域に分割し,各領域でcos2Θかsin2Θを設計変数として用いる.この手法により,単一荷重条件の場合と多荷重条件の場合の強度最適化の数値例を示した. 単一荷重条件の場合は,前報で提案した主荷重方向におけるパランスト材について最適化する手法が,本手法より優れている.一方,多荷重条件下では,本手法により繊維角と層厚の最適化を行い,層厚のみの最適化の場合との比較を行った.本浜法は,若干の初期値依存性を示すが,数回の反復回数で最適な積層構成を求めることができ,繊維角の最適化に対しかなり有効に機能する.
- 日本複合材料学会の論文
著者
関連論文
- 熱膨張率を制御した積層複合材の設計法(複合材料)
- 第3回日米複合材料会議報告
- 面内荷重を受ける積層材の強度最適化
- 単一の面内荷重を受ける積層材の強度制約下の最小重量設計
- 複合材構造の最適設計(II)
- 複合材構造の最適設計(III)
- 多荷重条件下の積層材の強度最適化
- 積層材の積層パラメータから積層構成を決定する方法について
- 網目理論による積層板・殻の剛性最適化
- 積層円筒圧力容器の最適設計
- 複合材料の挑戦-7-熱膨張制御テ-ラリング技術の基礎