脳室周囲白質軟化症における点頭てんかんの発症予測因子
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概要
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脳室周囲白質軟化症における点頭てんかん発症の予測因子解析を行った。対象は1994年4月以降の14年間に当院NICUを退院し、脳室周囲白質軟化症と診断された児のうち、NICU退院前に頭部CTまたはMRI、脳波、聴性脳幹反応の検査を行った89例である。点頭てんかんは9例に発症した。NICU退院前の頭部画像では両側側脳室と第4脳室について次の比を求めた。(1)両体部比(体部幅/大脳幅)、(2)両前角比(前角幅/前頭葉幅)、(3)両後角比(後角幅/大脳幅)、(4)第4脳室比(第4脳室幅/橋底部幅)。解析は点頭てんかん発症を従属変数とし、周産期情報とNICU退院前の頭部画像における脳室比、および脳波と聴性脳幹反応の異常の有無を独立変数としたロジスティック回帰分析で行った。この結果、点頭てんかん発症は両体部比(0.01増大時のオッズ比1.4、95%信頼区間1.0〜1.8、p=0.023)、および脳波の異常所見(オッズ比9.0、95%信頼区間1.5〜52.6、p=0.015)と有意な関連を認めた。脳室周囲白質軟化症の点頭てんかん発症予測にはNICU退院前の頭部画像と脳波の所見が有用と考えられた。
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