室内塵鼻アレルギー患者における好塩基球脱顆粒テスト(間接法)の検討
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概要
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1.研究目的:鼻アレルギー患者の頁の感作抗原検索,あるいは流血中のreaginの証明の一手段として,Shdleyの発表した好塩塞球脱穎粒テスト(間接法)が応用し得るかどうかを検討した.2.研究方法:水様鼻漏,くしやみ発作,鼻閉などの鼻症状を呈し来院した患者のうち,室内塵皮内反応陽性者20例,陰性者8例,計28例を選び,その血清につきShelleyの記載に従つて好塩基球脱穎粒テスト(間接法)を実施した.3.結果:1)室内塵皮内反応成績と本テストの成績との総括的な合致率は67.9%であつたが,室内塵皮内反応鼻粘膜誘発反応,鼻汁内好酸球三者共に陽性の典型的な室内塵アレルギーと考えられる症例のみについてみると,70.6%の合致率が得られた.2)室内塵皮反応陽性でPrausnitz-Kiistner反応を施行し得た13例についての検討では,その成績との合致率は76.9%であった.4.結論:以上の成績から,本テストが,アトピー型鼻アレルギー患者の真の感作抗原の検索や流血中のreaginの証明に当つての一補助手段として応用され得る検査法であると考えた.
- 社団法人 日本耳鼻咽喉科学会の論文
著者
-
馬場 駿吉
名古屋市立大学
-
内田 敏夫
名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
妹尾 淑郎
名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
河田 博
名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
加藤 哲二
名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
高須 照男
名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科教室
-
岩見 公晴
名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
高須 照男
名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
高須 照男
名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科
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