モンシロチョウ成虫の生存率と分散
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概要
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1. 鶴岡市の面積約7haのほ場で,6月中旬(第2世代)と7月下旬(第3世代)に,羽化後24時間以内のモンシロチョウ成虫に個体別標識をつけ,1回放逐多回再捕の結果から生存率と分散を調べた。2. 推定平均生存日数は第2世代雌4.58±0.24,雄5.44±0.26,第3世代雌3.24±0.05,雄3.06±0.04であった。3. 再捕地点の位置からみると,第2世代は放逐地点からどの方向にも同じように分散したが,第3世代は東ないし南にかたよる傾向があった。また,分散は第2世代よりも第3世代の方が早く起こっている。4. 第3世代の成虫期間の短縮は移出と死亡の増大による可能性が示唆された。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1978-11-25
著者
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