クワゴマダラヒトリに寄生する 3 種糸状菌
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概要
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クワゴマダラヒトリSpilarctia imparilis BUTLERは近年日本の西南暖地においてしばしば大発生し, 柑橘類に大きな被害を及ぼしている。本虫の幼虫個体群における死亡要因として, 松浦(1973)は硬化病菌の1種による寄生をあげており, 本藤(1981)も糸状菌の1種が存在することを報告している。しかし, この菌の種名については明らかにされていない。また, 従来この虫にEntomophthora sp.が感染していることも記載されているが(青木, 1957), 種名は明らかにされていない。そこで, 著者は1981年5〜6月にかけ静岡県伊豆地域で大発生したクワゴマダラヒトリ幼虫個体群において糸状菌による流行病の発生を観察し, 菌の同定を行ったのでここに報告する。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1983-05-25
著者
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