DNA Flow Cytometryによる結腸および直腸癌の予後因子の検討 : とくにCEAと細胞周期について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
結腸および直腸癌の予後規定因子としての核DNA量およびCEA産生と細胞周期との関連を検討する目的で培養細胞および結腸,直腸癌の手術材料から二重染色法を応用しflow cytometryを用いて核DNA量とCEA量を測定した.病期の進行に伴いaneuploidが多く見られたが,DNAploidy patternと臨床病理学的諸因子,組織型,深達度,脈管侵襲,リンパ節転移,腫瘍径,Dukes分類,血中CEA値のいずれとも有意な相関は認められなかった.細胞周期の各時期における相対的CEA濃度を検討すると,CEAは細胞周期の各時期において連続的に産生されているが,G0/G1期からS期への移行期においては細胞内CEAの濃度は低下し細胞外への分泌が増加していると推定された.
著者
関連論文
- II 女性の肛門部疾患の統計
- 早期直腸肛門癌の外科治療の経験
- IV.痔瘻の外科的治療
- ポリペクトミーで摘除し得た盲腸神経鞘腫の1例
- VIII Rectoceleの診断とその治療
- Defecographyによる排便障害の診断
- 治療1 : 直腸脱の病態と治療
- III-1 Defecographyによる直腸肛門疾患の診断
- DNA Flow Cytometryによる結腸および直腸癌の予後因子の検討 : とくにCEAと細胞周期について