肛門疾患3,193例を母集団とする大腸病変の拾い上げ
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概要
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1984年より1989年までの5年間に受診した有肛門疾患患者3,193例にみられた大腸病変について検討した.大腸病変は123例 (3.85%) に認められ, その内訳は, 進行癌17例 (0.53%), 早期癌4例 (0.13%), 大腸ポリープ (腺腫・他) 95例 (2.97%), 大腸カルチノイド1例 (0.03%), 潰瘍性大腸炎・直腸炎6例 (0.19%), クローン病0例 (0%) であった.解剖学的分布は, 直腸が最も多く50病巣 (42.7%) を占めた.以下, S字状結腸, 横行結腸, 上行結腸・盲腸の順であった.50歳以上の有肛門疾患患者の直腸癌の有病率は1.04%と高値であった.