サルモネラ腸炎, 細菌性赤痢及びコレラ
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概要
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近年, わが国における細菌性赤痢の国内発生例は著しく減少し, すでに古典的な疾患となった.コレラは本来わが国に常在しない.<BR>細菌性赤痢にかわって, 今日まで細菌性下痢症, 特に小児の下痢症のうちでもっとも重要な疾患と考えられていたサルモネラ腸炎も, 新しく登場したカンピロバクター腸炎に首位の座を譲った.<BR>しかしながら, 最近, これらの腸炎は, 海外旅行者・輸入食品などによってもたらされる患者・保菌者が漸増しているため, むしろ輸入腸管感染症としてその重要性が改めて見直されつつある.<BR>本稿では, 上記3疾患について, わが国における現在の流行状況, 臨床症状の変貌, 診断の要点, さらに化学療法剤の選択について述べる.
著者
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