肛門手術後遺症の病態と治療
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概要
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肛門手術後遺症としては,肛門狭窄症,術後失禁症,下着の汚れ(soilng),肛門刺激症状,などがあるが,これらは保存療法で大部分は消失または緩解するものであるが,年月が経ってもなお中等度以上の症状がある症例は,手術療法を行なうべきであろう.肛門狭窄症は,示指を挿入出来ない程度のものを手術適応とし,肛門管の切開拡大,瘢痕切除縫合,およびSSGの併用により治癒する.術後失禁症の手術療法については,本号に手術後の変形と機能不全の章があるので参照されたい.下着の汚れ,肛門刺激症状に対して手術療法を行う事は少いが,瘢痕の切除縫合を行う.