ストーマ管理における皮膚保護剤バリケアの使用経験
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概要
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バリケアを入院患者18名外来患者6名に使用し,ストーマ管理における皮膚保護剤として有効であり,患者および看護側にも好評であった,著効例は8例33%で有効例は16例67%と全例に有効性を認めた.カラヤゴムの皮膚保護剤を使用していた患者で,軽度の皮膚炎を有する症例に特にバリケアが有効性を示し,手術直後の使用例では全くskin troubleを認めず管理可能であった.小児人工肛門症例の場合も接着力の良好なことや長期耐用性を有するなどからおおいに用いられてよい皮膚保護剤である.腸瘻の場合も漏洩液の持続吸引を併用するなどで周囲皮膚炎を早期治癒し得た.バリケアの緩衝能力をHC1やNaOHとの溶液で検討したところカラヤゴムと同程度の性質を有することが判明した.消化酵素のpHを酸性に緩衝する能力を有することは酵素活性の失活を意味し,今後腸瘻などにもおおいに使用されるべきであると思われた,
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