CTによる漏斗胸胸郭変形度の評価
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概要
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漏斗胸患者47例についてCTによる胸郭変形度の評価を行ない, 同時に肺機能との関係についても検討した.胸郭変形度の評価は正岡らの胸郭変形指数つまり左右比, 陥凹率, 変形率によりおこない, それぞれ平均値は0.21, 0.22, 0.11であった.肺機能との関係をみると, 変形率が大きくなるにしたがい%肺活量が低下する傾向を認めたが, 統計学的に有意の相関ではなかった.一方, 変形率と一秒率, 残気率, また左右比および陥凹率と%肺活量, 一秒率, 残気率のあいだに相関を認めなかった.つまり今回の検討においては, CT計測による漏斗胸胸郭変形度の各種指標から, 患者の肺機能障害を予測することはできなかった.
著者
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長澤 みゆき
天理ようつ相談所病院胸部外科
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田中 文啓
天理ようつ相談所病院胸部外科
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黄 政龍
天理ようつ相談所病院胸部外科
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北野 司久
天理ようつ相談所病院胸部外科
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辰巳 明利
天理ようつ相談所病院胸部外科