VP 16-213の一般薬理作用 : ―末梢に対する作用―
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概要
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マウス,ラット,モルモット,ウサギおよびイヌを用いて抗腫瘍剤VP 16-213の自律神経系,末梢神経系およびその他いくつかの項目について主として経口,静脈内投与およびin vitroの系について検討を行った.VP 16-213は10<SUP>-5</SUP> g/ml以下の濃度の適用では,摘出平滑筋の緊張,自動運動および各種薬物に対する反応性に影響を及ぼさなかった.VP 16-213はウサギの血糖値,マウスの消化管輸送能,ラットの足浮腫,ウサギの坐骨神経刺激による前脛骨筋の収縮およびイヌの腎機能に対し作用を示さなかった.VP 16-213は静脈内投与において,20 mg/kgで胃液量および総酸度を減少させpHを上昇させた.VP 16-213は溶血作用および局所刺激作用を示さず,血液凝固能にも影響を及ぼさなかった.ラット肝機能に対して,VP 16-213は経口1回投与ではBSP排泄能に影響を及ぼさなかったが,10日間連続投与では明らかにBSP排泄能を低下させた.また,VP 16-213の経口および静脈内投与により免疫抑制作用が認められた.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
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森田 真寿行
プリストル・マイヤーズ研究所(株)前臨床研究所
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櫨 彰
プリストル・マイヤーズ研究所(株)前臨床研究所
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後藤 新
プリストル・マイヤーズ研究所(株)前臨床研究所
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服部-今泉 尚美
プリストル・マイヤーズ研究所(株)前臨床研究所
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長谷川 嘉成
プリストル・マイヤーズ研究所(株)前臨床研究所