Luminの免疫薬理学的作用(第2報) ―NZB/W F1マウスに対する作用の検討―
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概要
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ヒトの自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)のモデル動物であるNZB/W F1マウスに,lumin 0.1〜100μg/kgを2ヶ月齢から7ヶ月齢まで5ヶ月間連続投与した.その結果,抗一胸腺自己抗体のレベルの上昇を,1〜100μg/kg投与により有意に抑制した.また,concanavalin A による suppressor T 細胞の誘導を100μg/kg投与において有意に促進した.更に抗―緬羊赤血球溶血斑形成細胞(PEC)応答および抗―トリニトロフェニル―リポ多糖PFC応答の低下に対し,前者においては100μg/kg投与において,後者では0.1〜100μg/kg投与において有意な回復作用が認められた.以上の結果より,luminは免疫疾患マウスにおいて免疫調節作用を示すことが判明した.
- 社団法人 日本薬理学会の論文