脳内神経伝達物質分布分析のための顕微測光装置システムの開発
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概要
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脳内に分布する神経伝達物質を定量的に分析するための顕微測光装置システムを開発した.このシステムは,螢光免疫組織化学染色あるいは螢光組織化学染色された標本を顕微鏡下で測光するものである.受光部に最も信頼性の高い光電子増倍管を使用しており,テレビカメラを使用した顕微画像解析装置と比較して,定量性の面で2桁程優れている.パーソナルコンピューターによつて制御されている顕微鏡のオートスキャンニングステージが,毎分約250ポイントのスピードでX,Y方向に走査し,マウスやラットの脳・脊髄標本を10,000ポイントまで測光できる.測光ポイント数や走査の範囲を自由に選択でき,細胞レベルでの物質の分析が可能である.ここでは,ラット頸髄におけるacetylcholine,choline acetyltransferase及びacetylcholinesteraseの免疫組織化学像を分析し,これまでの知見と矛盾しない結果を得た.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
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