Insulin 分泌研究のための新しい膵潅流法 生体内膵分離潅流法について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
生体内での insulin 分泌機構に関与する膵外因子検索のために,ラットの膵と胃および十二指腸の一部の人工的灌流床を設定し,その他の血液循環は可及的生理的に近い状態に保持できるような生体内膵分離灌流標本が適用された.灌流液中 bovine serum albumin(BSA)およびラット赤血球(RRC)の至適濃度は,それぞれ4〜5%および5〜20%であった.そこで Krebs-Ringer bicarbonate buffer+5% RRC+4% BSA+0.1% glucose の混合液を標準灌流液として用いた.glucose:lhr の interval で 25% glucose 25mg/0.1ml を膵灌流液中に投与したときの両 IRI 分泌反応には有意差を認めなかった.迷走神経刺激:右側および両側頸部迷走神経電気刺激(5〜10V,5msec,50Hz for 5min)で有意(P<0.05)な IRI の上昇をみた.acetylcholine : 5〜10μg/0.1ml 灌流液中投与では,1〜2min で頂値に達する用量相関性の IRI 分泌促進反応を示し,この反応はatropine(100μg/ml in perfusion fluid)で阻止された.noradrenaline および isoproterenol : 各 1μg/0.ml を膵灌流液中に投与したが,IRI 分泌に認むべき変化はなかった.しかしながら,noradrenaline 投与群の個々の観察では興味ある所見が得られた.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
-
木村 文男
日本医科大学 薬理
-
斉藤 文子
日本医科大学薬理学教室
-
竹内 節弥
日本医科大学薬理学教室
-
下沢 純子
日本医科大学薬理学教室
-
森久保 真理
日本医科大学薬理学教室
-
森久保 真理
日本医科大学臨床薬理センター
-
竹内 節弥
日本医科大学・薬理
関連論文
- モルモット結腸紐のアナフィラキシー性収縮におけるNeuraminidaseの作用(1)
- 生体内膵分離灌流ラットにおけるInsulin分泌に及ぼす交感神経作働薬の影響
- 34.Air-borne Fungi の代謝産物の抗原性に関する研究 (第2報)(I-5 心身相関)
- 19.Air-borne Fungi の代謝産物の抗原性に関する研究(I-5 心身相関)
- 生体内膵分離潅流ラットにおけるInsulin分泌に及ぼす交感神経作働薬の影響
- Insulin 分泌研究のための新しい膵潅流法 生体内膵分離潅流法について
- Solcoseryl投与後のラット血中脂質濃度の変動について
- タイトル無し
- タイトル無し