新しい気管支拡張薬(αRS)-3-Formamido-4-hydroxy-α-[[[(αRS)-p-methoxy-α-methylphenethyl]amino]methyl] benzyl alcohol fumarate dihydrate (BD40A)の一般薬理作用
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概要
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新しいアドレナリンβ<SUB>2</SUB>受容体刺激薬,(αRS)-3-fbrmamido-4-hydroxy-α-[[[(αRS)-p-methoxy-α-methylphenethyl]-amino]methyl]benzyl alcohol fumarate dihydrate(BD40A)の一般薬理作用をhexoprenalineを対照として検討した.その結果,BD40Aは質的にもまた量的にも,ほぼhexoprenalineと同様の薬理学的性質を示した.即ち,中枢神経系に対する作用はほとんど持たず,自律神経系に対する影響も中等量以下の用量ではほとんど認められなかった.呼吸循環器系に対しては顕著な作用を示し,呼吸数および心拍数を増加させ,血圧を低下させ,心電図にもST部下降,T波の平担化などの変化を与えた.これらの変化はpropranololによって回復した.代謝系に対する作用もみられたが,糖代謝に対する作用が,脂質代謝亢進よりも低用量で認められた.さらに気管支以外の平滑筋弛緩作用も示したが,その作用発現量は気管支の場合よりは高く,BD40Aの気管支平滑筋への特異性の高さがうかがわれた.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
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