黒毛和種集団におけるミトコンドリアDNAの多様性
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概要
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これまでの研究で黒毛和種集団のmtDNAタイプは大きく,ヨーロッパ品種に極めて高頻度で分布するタイプ(ヨーロッパタイプ)と黒毛和種にのみ観察されるタイプが存在することが明らかになっている.本研究では黒毛和種生産の主要3地域における繁殖集団のmtDNA D-loop領域について多型解析を行い,mtDNAタイプの遺伝子頻度を調査した.また,分析にはPCR-SSCP法を適用し,その有用性についても検討した.3生産地域の繁殖集団の分析からヨーロッパタイプのmtDNAを持つ個体の頻度が地域間で大きく異なっていることが示された.この理由として,繁殖集団の成立過程や創始者効果,瓶首効果,明治時代以降に実施された外来種との交配などが影響している可能性が示唆された.また,mtDNA D-loop領域に対するPCR-SSCP法の適用は,多くのハプロタイプを簡便に識別することが可能であり,有用な方法であることが示された.
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