高炭素22%Cr-9%Mn-0.3%N耐熱鋼の高温クリープおよびクリープ破断特性について
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概要
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高炭素22%Cr-9%Mn-0.3N耐熱鋼の高温クリープおよびクリープ破断特性について調べた。定常クリープ速度の温度および応力依存性は700°C以上でのみDornの式にほぼしたがう。定常クリープの活性化エネルギーはクリープ破断の活性化エネルギーにほぼ等しく,700°C附近を境に変化する。すなわち,700°C以下ではγ鉄の自己拡散エネルギーに近い値であるが700°C以上ではかなり高い値になる。これは700°Cを境にクリープの律速段階が異なるためと考えられ,700°C以下では刃状転位の上昇運動によるものと思われるが700°C以上における律速段階については明らかでない。いっぽう,長時間のクリープ破断強さは比較的低温側における破断の活性化エネルギーを用いた場合,Sherby-Dornの式でほぼ実測値に近い値を推定できることがわかった。
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