5%硫酸腐食試験の腐食減量におよぼす試験方法の影響-SUS 27冷延鋼帯の場合
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概要
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JIS G 4303〜7に定める5%硫酸腐食試験方法の7種の要因が腐食減量におよぼす影響をSUS 27冷延鋼帯を用いて調査した。その結果,試験片の形状はJISに定める15〜30mm角のほかに長方形にしても結果は変らなかった。試験片の表面はJISに定めるように500番まで研摩すればよく,それ以上細かい研摩紙を用いると,結果は大きくなることがある。試験装置はJIS通りに立形の逆流コンデンサ付きフラスコを用いることが望ましく,ASTM-A 262に採用されているコールドフィンガ付きフラスコを用いると結果は大きくなる。液を加熱する加熱装置の種類とその使い方,および試験片を液中に保存するホルダには常に一定のものを用いるべきである。試験液の濃度および試験液の使用量をJISに定める値の範囲内で変えても,結果はほとんど変らない。
- 大同特殊鋼株式会社の論文