ルーメン揮発性脂肪酸(VFAs)の泌乳利用性に関する研究 : I. ルーメン内に投与したVFA-14Cの乳成分への移行性について
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概要
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ルーメンVFAsの乳成分への移行性について,VFA1-14Cをトレーサーとして解析を試みた.ホルスタイン種の泌乳牛6頭を供試し,通常の飼料構成および管理のもとで,ルーメン内容を同等化しつつ,トレーサーを飼料と共に採食させ,3日間の搾乳々成分へ移行した14Cを計測した.14Cの移行程度は,乳脂肪に対しC2〓C4>C3(P<0.01),乳糖に対しC3>C2〓C4(P<0.05)の順位であったが,カゼインに対しては有意な順位が認められなかった.乳成分へ移行した全14Cの約90%は,トレーサー投与後24時間以内の搾乳中に出現した.各乳成分の14C比放射能は,乳牛個体および泌乳量の多少にかかわらずほぼ一定しており,したがって,14Cの移行程度は泌乳量にほぼ正比例する傾向にあることが認められた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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