鶏血漿リポ蛋白と産卵との関係
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概要
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鶏血清中のPLP(McINDOE, 1959)およびlow-density lipoprotein(LDL)のレベルと産卵との関係を,主として比濁法によつて測定した.これらのリポ蛋白は,いずれも卵黄の生成の際の母体となる血中成分であるが,産卵の研究手段としては,PLPの測定のみで充分である場合が多く,LDLは,異状な休産鶏の原因をしらべるような特殊の場合を除いては,特に測定する必要を認めない.産卵には,NaCl-Ac混濁度で少なくとも40以上のPLP血中レベルがあることを必要とする.そして多くの場合,成鶏では,雌雄を通じて,特にホルモン処理を行なわない限り,血中に多量のLDLが現われることはないが,少量のLDLは常に存在する.