茶葉の測色と葉緑素量の関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
茶生葉の葉色に大きな影響を及ぼす生葉重当りの葉緑素量と測色値との関係を明らかにするとともに,等色差表色系による測色の適用について実験的,統計的に検討し,次のような結果を得た。<BR>1. 測色値L,aおよびbと葉緑素量との間には,それぞれ高い相関関係が認められた。<BR>2. 色の3属性である色相(b/a),明度(L),彩度(〓a<SUP>2</SUP>+b<SUP>2</SUP>)と葉緑素量との間には高い相関が認められ,色相は黄色から緑色に移るに従い,また彩度では鮮やかな色にくらべ鈍い色のほうが葉緑素量が多かった。<BR>3. 葉緑素量と色差(△E)の間にも高い負の相関が認められた。<BR>4. 測色値から葉緑素量(Y)を推定する重回帰式<BR>Y=2.7754-0.0541L-0.1383a-0.1120b<BR>を得た。この重回帰式の重相関係数は0.838,また寄与率は70.3%であった。