イオンクロマトグラフ法による茶のナトリウム, アンモニウムイオンの分析
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概要
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茶に含まれるナトリウム,アンモニウムイオンをイオンクロマトグラフ法で測定する時の分析条件,分析精度について検討した。<BR>イオン交換樹脂系カラムIC-C1を使用する時は,移動相として2〜3mM硝酸,流速1.4〜1.5ml/min.,カラム温度40〜43℃でよい結果が得られた。<BR>シリカゲル系カラムIC-C3を使用する時は,移動相として1.5mMジピコリン酸濃度の1mMシュウ酸,流速1.0ml/min.,カラム温度40℃でよい結果が得られた。<BR>分析精度は,標準液については,いずれのカラムを使用しても高かったが,煎茶浸出液では若干下がった。<BR>また,IC-C1よりもIC-C3を使用した場合のほうが,測定値の変動係数が若干大きかった。<BR>しかし,測定の繰り返しによる保持時間の短縮は,IC-C3では認められなかった。<BR>IC-C1によるナトリウムイオンの測定値を原子吸光法により得られたもめと,また,アンモニウムイオンの測定値をイオンメーター法により得られたものと比較したところ,よく一致することが認められた。
- 日本茶業技術協会の論文