鶏の就巣性に関する研究 : III夜間照明の就巣性に及はす影響
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概要
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名古屋種の就巣鶏に電燈照明を行ない,就巣性に及はす影響並びにその後の産卵開始に関して観察した。実験は,A,B,Cの3区分に分け,照明時間をAでは正午から翌朝8時まで,Bでは午後5時から翌朝6時まで,Cでは午後5時から同夜0時までとした。その結果は次ぎの通居である。1. 光線処理は就巣中絶的効果を有し,処理開始後離巣までの平均は,Aで2.68日,Bで3.27日,Cで4.45日であつた。2. 処理前の就巣期間と処理所要日数との間には,一定の関係がなかつた。3. 離帳後の休産期間はAで9.94日,Bで7.75日Cで5.10日であつたが,AとBとの差は有意ではない。4. 離巣後の休産期聞と全就巣期間あるいは処理所要期間との間には一部の関係がなかつた。
- 社団法人 日本畜産学会の論文